2012年11月14日水曜日

MacにAndroidのCocos2d-xの開発環境を構築する方法、その2

前回、Cocos2d-xの開発環境をMacにインストールし、実行するところまで解説しました。
しかし、C++のソースをテキストエディタで編集し、ターミナルからビルド、Eclipseで実行するという、手間のかかる環境でした。
今回は、C++のソースの編集とビルドもEclipse上で行うための設定を解説します。
前提条件として、EclipseにCDTがインストールされている必要がありますが、最新のADTをインストールするときにNDK Pluginsをインストールしていれば、CDTもインストールされます。NDK Pluginsをインストールされていない方は、ADTの新規インストールを行ってNDK Pluginsをインストールしておいて下さい。


・C/C++ Projectsに変換する。
前回作成した、Cocostestプロジェクトを元に説明します。
まずは、プロジェクトをC/C++ Projectsに変換します。

プロジェクトを右クリックして、「New」→「Others」と選択して「Select a wizard」ダイアログを表示表示します。

「C/C++」ツリーの「Convert to a C/C++ Project(Adds C/C++ Nature)」を選択し「Next」ボタンを押下します。

「Convert to C or C++」のエリアでラジオボタン「C++ Project」を選択します。

「Project type:」のエリアで「Makefile project」を選んで「-- Other Toolchain --」を選択します。
※環境によっては「Android GCC」などという選択肢が現れますが、これを選ぶとえらい目にあうので気をつけましょう。

「Finish」ボタンを押下します。

・Eclipseからビルド出来るよう設定をする。
次にビルダの設定をします。
プロジェクトを右クリックして、プロパティを選択します。

「C/C++ Build」を選択します。
「Use default build command」のチェックを外します。
「Build command」に以下のように入力します。
bash ${workspace_loc:/Cocostest}/build_native.sh NDK_DEBUG=1 V=1
※ Cocostestのところはプロジェクトに合わせて変更して下さい。


「OK」ボタンを押下します。

一度、プロジェクトをビルドしてみましょう。
「please define NDK_ROOT」と表示された場合、環境変数の設定が必要です。
Macの場合、plist で NDK_ROOTにNDKのパスを設定する必要があります。

「~/.MacOSX/environment.plist 」を編集しますが、Xcodeがインストルされていれば、environment.plist をダブルクリックすると、Property List Editor が起動します。
使い方は、こちらのサイトが参考になります。
http://www.ki.nu/software/macosx/property-list-editor.html

NDKのパスはフルパスで入力する必要があります。
environment.plist を変更したら、変更を反映させるにはMacを再起動する必要があります。Macを再起動しましょう。

これで、Eclipseからビルドが出来るようになったはずです。

・EclipseでC++のソースを編集できるようにする

次に、C++ ソースの編集を出来るようにします。

プロジェクトを右クリックして、プロパティを表示します。
「C/C++ General」から「Paths and Symbols」を選択します。

「Source Location」タブを選んで、「Link Folder...」ボタンを押下します。

「Folder name:」に「Classes」と入力します。
「Link to folder in the file system」にチェックを入れて「Browse」ボタンを押下します。
プロジェクトフォルダ直下の「Classes」フォルダを選択して、OKボタンを押下します。

これで、EclipseからC++ のソースを開けるようになります。試しにEclipseからClassesフォルダのHelloWorldScene.cpp をダブルクリックしてソースをエディタで開いてみてください。エラーが沢山表示されると思います。

エラーを解消していきましょう。

まずは、インクルードパスを設定します。

プロジェクトを右クリックして、プロパティを表示します。
「C/C++ General」から「Paths and Symbols」を選択します。

「Includes」タブを選んで、「Languages」から「GNU C++」を選択します。
「Add...」ボタンを押下すると、パスの設定ダイアログが開くので「File System...」から、以下の二つを追加します。

~/dev/cocos2d-2.0-x-2.0.4/cocos2dx/include
~/dev/android-ndk/platforms/android-14/arch-arm/usr/include
※「~/dev」は、インストールされている環境に合わせて変更してください。

まだ、沢山エラーが出るので、エラーを無視するように設定します。
プロジェクトを右クリックして、プロパティを表示します。
「C/C++ General」から「Code Analysis」を選択します。

ラジオボタンの「Use project settings」を選択します。
「Problems」のリストから「Syntax and Semantic Errors」のチェックを外します。

これで、Eclipseからソースの編集とビルドを実行出来るようになりました。
便利ですね。

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